口をパクパク動かすだけの私を両親は不安がり、病院へ連れていった。
訳の分からない検査を沢山されて、診察室に呼ばれた。
先生は両親に何かを言って、それを聞いたお母さんは口に手を当て涙を必死に堪えていた。
そして先生は、紙に何かを書き込んで私に見せた。
『耳がもう聞こえないことは分かってるね?』
私はコクンと頷く。
すると医師は、また何かを書いて見せてきた。
内容は………絶望的だった。
『そのことがショックだったみたいで、志歩ちゃんは声も出なくなってしまってるんだ。』
……一粒の涙が、頬をつたった。

