病院に行った日から、両親はいつも以上に私の名前を呼ぶようになった。
まるで、自分たちの声を私の脳裏に焼きつけるかのように。
何度も、何度も…
私も幼いながらも、自分なりにこれから頑張っていこうと決意した。
友だちと沢山話したり、好きな音楽を沢山聴いたり…
いろんな『音』を耳に入れた。
大きくなってまた耳が聞こえるようになったら、みんなの声や流行りの音楽とかどんな風に変わるのかなぁ、なんてことも考えてた。
でも…
日が経つにつれ、耳はどんどん音が聞こえずらくなっていった。
もうすぐ3週間という頃には、音を感じるので精一杯だった。
そして、3週間が経ったある日…

