「なかないでおかあさん…。
おかあさんはなんにもわるくないよ。
だからあやまらないで…?」
お母さんの赤く腫れた目を見つめながらそう言った。
「…そうね。
分かった、もうお母さん泣かないわ。
これからは志歩のために、お母さんたち頑張るから。」
そう言ったお母さんは、持っていたハンカチで涙を拭って、私に笑顔を見せた。
「うんっ!」
その後、病室にさっきの医者が来て、今後のことについて話し始めた。
治療法がまだ見つかっていないため、聴力の低下は避けられず、あとわずか3週間程で両耳が聞こえなくなるという。
途中で涙が出そうになったが、なんとか頑張って堪えた。
強い頭痛も病気のせいらしく、なくならせることは出来ないが、痛みを和らげることは出来ると頭痛薬を処方された。
辛い日々の幕が開けた…______

