ガタッ 「……えっ…………」 衝撃のあまり、椅子から立ち上がってしまった。 「……ぅ…うそ……だよ…ね…?…先生うそだよね…?」 「…嘘では、ありません。」 とても辛そうな顔をする先生。 ガクンッ 「志歩っ!?」 私は膝から崩れ落ちた。 お母さんが何か言っているけど、今の私には何も聞こえない。 耳が聞こえなくなるという現実が、当時小3だった私にはあまりにも重すぎたのだ。 「……ぅ…そだ……」 "耳が" 「……うそだ…」 "聞こえなくなります" 先生の言葉が頭の中で何度も繰り返される。