手話~僕等のカタチ~




********過去********





悲劇の始まりは、小学3年生の夏。


その日は運動会だった。



「位置について、よーい」


_____…パンッ



ピストルの音とともに走り出す。



「いけー!!」

「しほちゃん、がんばれー!」


みんなからの応援を背中に受けながら、私は見事1位になった。



「しほちゃんおつかれ!」

「しほちゃんはやいね!」

「1位だって!すごいねー!」


息を切らしている私の周りを友だちが囲んで口々に言う。