真面目過ぎだって?
今、はぁ?とか言って笑っただろ(笑)
別にいい、それが俺だし。
両親に何か言われた訳ではなく、自分の性格がそうなだけ。
それにこの性格も嫌いじゃない。
初めて入った他教室は、自分の教室とは雰囲気や空気が違って新鮮だった。
「…えっ!?も、盛山くんっ!?////」
「ど、どうしたんだよ智!?」
「おっ、とうとう真面目君卒業かー?(笑)」
クラスの奴らは俺のいきなりの登場で驚いている。
……ただ一人、彼女を除いて。
笹村の元へ着くと、俺は彼女の席の前へまわり、その場でしゃがんで笹村の顔を覗いた。
ビクッ
本を読んでいた笹村は肩を揺らした。
だがすぐにふわっと微笑んでくれた。