「慎司ぃー。」
俺が呼ぶと、慎司はビクッと身体を揺らした。
「は、はいっ!」
…オイオイ、まだ引きずってたのかよ。
どうやら俺がまだ怒っていると勘違いしてるらしい。
「もう怒ってねぇから。
今日放課後空けといて。」
少し優しくそう言うと、慎司は何かに解放されたような安堵の表情を浮かべた。
「おう!りょーかいっ!」
「ん、サンキュ。」
いつもならなんでとしつこく聞いてくるのだが、今日は何かあるのだろうと悟ったらしい慎司は返事だけしてくれた。
そういうのがコイツの良いとこだから、いくらうるさくても嫌いになれないのだ。

