「痛ぇーっ!」とギャーギャー騒いでいるのは無視。 しょうもないことをしてると思ったみたいで、野次馬もどんどん減っていった。 …あっ…。 野次馬たちの間から、一人で歩いている笹村の姿を発見。 おーい、と彼女に近づきながら聞こえないと分かってるのに呼んでみる。 だが次の瞬間。 …え…? まるで聞こえていたかのように、笹村が俺の方を振り返った。 まさか……… 【あっ盛山くん、おはよう!】 【お、おう…】 笹村は俺の返事を不思議に思ったらしい。 【どうしたの?】 首を傾げて聞いてくる。