手話~僕等のカタチ~




「いやー、面白くてつい(笑)」


「はいはい、そーですか。」



テキトーにあしらっておく。



【私、ちょっとお手洗い行ってくるね。】


【いってらしゃーい!】



芝田は笹村を見送ると、急に真剣な顔になり、少し声のトーンを下げて話しかけてきた。



「あのさ。」


「ん?」



俺も少し真剣になる。



「僕、ライバルがきても志歩ちゃんのこと諦めないよ。
ていうか、今有利な方は僕だからね。
キミより僕の方が付き合いが長いんだから。」


「確かにそれは言えてる。

…でも俺だって諦めねぇーよ。
付き合いが長いだとか、距離が近いだとか、そんなのは関係ねぇ。
結局最後は全部運命なんだ。
俺はその運命に巡り会えるように頑張るよ。」



俺たちの間に火花が散る。