……ぷっ(笑)
思わず笑ってしまった。
だって…
顔を真っ赤にして、口は金魚みたいにパクパクさせている。
手は何かを伝えたいらしく動かしているが、震えていて全然分からない。
見たら誰でも笑ってしまうそんな格好をしていたから。
「ごめん(笑)もう少し我慢して?」
多分彼女は、お姫様だっこという恥ずかしい状態に赤くなっているのだろう。
人混みからは…
「まぁ、若い子はいいわねぇ~♪」
「ラブラブゥ~!」
「ヒューヒュー」
などと言った冷やかしの声が聞こえる。
でも今はそんなこと気にしてられない。
足を進め、なんとか人混みの中を脱出することができた。

