あっぷるぱい 〜甘酸っぱい恋の味〜







そーいえば、あれから何年経ったんだろーな。





そんなこと考えながら通学路を歩く。




・・・・あと10分で朝練が終わっちまう。





「やべ・・・・・。」






俺は小走りで体育館へ向かった。










「うーすっ」




重たい体育館のドアをあける。





中にはもうほとんどの人が来ている。






「はよ、空。」






俺を見ていた空に軽く挨拶する。






「あ・・・・・おはよ。」






空も軽く返してくれる。









「集合ーーー!」







植野・・・・という空の友達に腕立てをさせていた先輩、龍先輩が集合をかける。






そして、自己紹介が始まる。




三年生六人。二年生が十人。新入生には俺を含め、六人。そのうちマネが三人。







「松咲 空です。 中学の頃はバスケ部でしたが、今日からマネージャーとしてがんばります!!!!!」






最後は空。空が言い切ると周りがニヤニヤし始める。






・・・・何で笑ってんの??





「ねー。空と三木くんはラブラブなのー??」






植野が俺と空を交互に見る。







そーいうこと、言ってほしくないな。






「え?? ちょ、なんでそーなるの??」









空が植野の言葉を必死に否定する。








「えー?? だって2人共仲いーじゃん??」








・・・・やめろ。







「そんなんじゃないっすよ。」







騒がしかった体育館が静かになる。









「空はただ・・・・同中だっただけっす。」







空にそういう感情はない。それは俺の素直な気持ち。






きっと空も同じはず。






「な??」



「う、うん。」








何だか変な空気になってしまった。






「龍さん、あとちょっとで終わっちゃいますよ。」





大樹先輩が声をかける。







「気を付け~礼。」





「ありがとうございましたー。」






それぞれ、鞄を持って各教室に戻る。








空の事が少し心に残るけど、もういい。







そんなこと考えながら、体育館を後にした。