海side
今日から俺は男子バスケ部の部員だ。
もともと入るつもりはなかったけれど、昨日空たちが入るって言うから・・・・・。
「とりあえず、いって見るか。」
軽い感じのテンションでオレは一人、体育館に向かった。
とりあえず、目当てはバスケ部。
一応、中学の頃はエースだったし。
なんて思いだしながら、人だかりを避け、バスケ部コーナーを目指す。
「あれ?? 場所分かんねぇ。」
先生の話をまともに聞いていなかった俺は迷子になる。
「あの・・・バスケ部って・・・。」
近くにいたうさぎの着ぐるみを来ているやつに声をかける。
「バスケ部はあっちだぴょん!!!」
そう言ってうさぎは一段と人が多いコーナーを指差した。
・・・指じゃねーか。
「ども。」
「じゃーねー。」
なんであの人うさぎの着ぐるみ着てんだろ。
よく分かんないけど、まぁいいか。
「・・・あ。」
バスケ部コーナーの人だかりの中、俺の視線の先には中学の頃お世話になった先輩がいた。
「大樹先輩じゃないっすかー。」
俺の声に気付いて先輩はこっちを見て笑う。
「おー!海か! 久しぶりだなー!戻ってきたんだな!」
周りの女子は目を点にして俺と先輩を見ている。
「元気でしたかー??」
・・・なんか人だかりが半端じゃねーな。女子ばっかじゃねーか。
そんな中に見慣れたアイツがいた。
「おー。空じゃん。お前も男バス希望か?? なんつって・・・」
俺の声で空の表情が固まる。
・・・なんかマズい事でも言ったか??
「そうだ。こいつら入部希望だ。」
空の近くでしゃがんでいた先輩が、空と空の隣にいた女子を俺の前に持ってくる。
その人がどいて気づいたが、一人の女子が一生懸命に腕立てをしている。
「まじかよ・・・。」
俺のひとことで、ますます空の表情は固まる。
