「やば・・・っ。筆箱忘れちゃった・・・。」
陽夏に借りよう・・・って陽夏の席遠っ!!!
どうしよう・・・・。
「あ、あの。よかったらこれ使って!」
隣の女の子がシャープペンを差し出している。
「あ?え? ありがと・・・えと・・・名前・・・」
「あたしは大廣 優(おおひろ ゆう)。昨日こっちに引っ越して来たばかりで・・・」
「えー?? そうなんだ。あたしは空。 松咲空。」
「そら・・・ちゃん。」
「あー、空でいいよ。」
「あ、あたしも優でいいよ。」
「うん。優よろしくねっ!」
「こちらこそ!」
キーンコーンカーンコーン
終わりのチャイムが鳴った。
「「終わっちゃった・・・・。」」
2人で声を漏らす。
ハモったのがおかしくて笑いだす。
「あっはっはっはー。」
「えーなになにー?」
陽夏があたしたちの所に駆け寄ってくる。
「陽夏でーす。」
「優でーす。」
「よろしくねー。」
なんて2人の会話を聞いていると、笑みがこぼれる。
友達が2人できました。
今日も空は青いです。
松咲空、一日遅れて高校デビューしました!!!!!
