あっぷるぱい 〜甘酸っぱい恋の味〜




「ありがと!!」



けがをしているのに、ニコニコしてあたしを見るその子。





「松咲何っていうの?名前。」




「あ、空! 松咲空。」




「えー。可愛いね。綺麗な名前。」




「あなたは??」




「陽夏(ひな)だよ。」





女の子、陽夏ちゃんはにっこり笑っていった。





「陽夏ちゃん・・・学校でどこ??」




「学校?? こっちだよー。ってか、陽夏でいーよ?」






陽夏があたしの手をひいて行った所は・・・・・






「え? ここ?」






昨日あたしたちがいた道の奥の奥の道だった。





・・・・なんだ。近いじゃん。





「うん。いこ!!」






そして、あたしと陽夏は高校の門を潜った。