「ここがゆめちゃんの部屋か…。 小さいね。」 「スイートホテルのスイートルームと一緒にしないでください。」 私は 敬太さんにお茶とたまたまあった飴を出すと 必要最低限の服や教科書を カバンの中に詰めていく。 「これ…。」 「敬太さんの作品集ですよね。 大学の課題に必要だったんですよ。」 敬太さんは パラパラと本をめくる。 「…。 親の七光り。」 「へ…?」 私は 手を止める。