「無理矢理連れてきてごめん。 龍牙に頼んだんだ。 ゆめを新作発表に連れてきて欲しいって…。」 ゆめ。 と呼ばれて少し緊張する。 「この間はごめん。 少し…。 ヤキモチを焼いてしまった。」 「誰にですか?」 「…隆弘に。」 敬太さんは 一歩一歩私に近づいてくる。 「監視役を辞めたのは…。 頭を冷やしたかったからなんだ。 ゆめと 距離をとって分かったことがある。」 敬太さんは 私の目の前で止まる。 「やっぱり ゆめが好きなんだって…。」