一面真っ黒だった
敬太さんの絵は
キラキラと太陽に照らされているような花がと輝いており
その中には一匹のウサギが微笑んでいた。








「この絵は
光に当たると絵が浮き出す仕組みになっております。
つまり
太陽のような光がないと輝けない…。」









敬太さんが私を見た…。
気がした。








「父である玉城篤志さんを超えることばかり考えて絵を書き続けていた
俺のココロを照らしてくれた
一匹の可愛いウサギのような女の子に感謝します。
またお花畑も見に行こう。
ありがとう。」










敬太さんは
一礼する。
私は不意にスポットライトの方を見る。
そのには
いなくなった龍牙さんが手を振っていた。











会場からは
はちきれんばかりの拍手が鳴り響いていた。