「私は…。 敬太さんの過去をどうこう言うつもりはありません…。」 「まぁ。 過去は変えられないからね。」 隆弘さんが 遠い目で見る。 「敬太も…。 俺も…。」 「え…?」 「みんなそうなんだよ。 俺も敬太も龍牙も凪もライトも。 ゆめちゃんも…。」 隆弘さんは そう言って私の頭を撫ぜると同時に 敬太さんが入ってきた。 敬太さんのほっぺは 少し赤くなっていた。