「俺は
高校時代にある人と出会って
芸術家になろうって思ったんだ。
そして
芸大に入ったんだけど…。
現実は違った。」
敬太さんは
レインドロップを見る。
「俺は
玉城篤志の息子としか見られなかった。
玉城篤志の息子だから
いい作品が出来て当たり前。
いいアイデアが浮かんで当たり前。」
「そんな…。」
「そんなときに
また芸術家になるきっかけをくれた人とたまたま出会った。
その人の一言で救われた。
俺の雨のように降り続いたココロは晴れたんだ。
んでさ。
その人飴をくれたわけ。
その飴も作品の中に入れようと思って出来たのがレインドロップ。」



