シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜









「まぁ…ね?」







龍牙さんは
ウインクをするとシャンパンを開けた。






「これは凪さんの奢りで!」






「はぁ。
まぁたまにはいいか。
昼間飲みも。」







私はふと
疑問に思う。







「仕事は…?」






「…。
撮影今日は終わるの早かった。」






「作詞作曲してると息が詰まるから気分転換?」






「大学の講義さっき終わった。」







「俺は…。
忙しいが仕方なくだな…。」







「はいはい。
俺とエムうさぎちゃんはパスね。」







私は敬太さんに
肩に手を置かれる。







「せっかく
シャンパン開けたのに〜?」







「また今度の機会ね。
俺は
エムうさぎちゃんを散歩に誘いに来ただけだから。
じゃぁね。」










私は
敬太さんに手を繋がれてラウンジを出た。