「俺はこう言われてきたんだ。 きっと親が 玉城篤志じゃなきゃ俺はここまで売れていない。」 遠い目で 敬太さんはこちらを見る。 「そんなこと…。 ないと思います。」 「じゃあ言い切れるの? 俺の親が偉大な玉城篤志じゃなきゃ売れていたって。」 私はうなづく。 「この作品とか…。 好きです。」 私は敬太さんのデビュー作の レインドロップを指差す。 「この作品は 一見悲しそうにみえますが…。 どこか温かみがあって好きです。」