「ただいまー」
家に着くと、リビングから
いい匂いが漂ってきた
今日の夜ご飯はカレーだな?
「あ、おかえり!二人一緒に帰ってくるなんて珍しいわね?」
「偶然会って、だから一緒に帰ってきた」
「そう。早く着替えておいで。ご飯できてるから!」
「はーい」
俺は二階にある自分の部屋へ
向かった
「…あ、お前何やってんだよ」
「お?!兄ちゃんおかえりー!」
俺の部屋にいたのは、弟の歩
こいつはいつも俺の部屋にいる
「また、勝手に入りやがって…つかもう飯だぞ」
「お?!マジ!?」
「嘘ついてどーすんだよ」
歩は今年受験生の中学3年生
こいつは俺に性格も何もかも似ている
「…おーい!兄ちゃん行かねぇの?」
「あ、あぁ。今行く」
俺は急いで着替え
リビングへと向かった
「…つかさ、兄ちゃんがこんな時間まで出歩いてたなんて珍しいよな」
「今日だけだよ、今日だけ」
「へぇー…もっと遊べばいいのに。もったいない」
「俺はお前と違って遊び人じゃねぇんだよ」
「何だよそれ!」
すぐムキになる所が
俺たち三兄弟全員似ている
兄ちゃんも俺も歩も
子どものように、すぐムキになる
「はいはい、喧嘩しなーいの!」
「…喧嘩してねぇし」
最近は兄ちゃんが大人になったせいか
あまり兄ちゃんと喧嘩しなくなった
「…そーいやお前、どこの高校行くんだ?」
まさか俺と同じところに来ねぇよな?
つか来んなよ?
「え?まだ考えてないけど…」
「…そうか。まぁゆっくり考えりゃいいさ」
俺の高校以外でな
別の高校に行けよ、歩くん
俺はそんなどうでもいい事を考えながら
楓夏と相川の事も考えていた
あいつら今日知り合ったばっかだってのに
随分仲良くなったもんだな
進展早くねぇか?
まさか知り合いだったとか?
でも、知り合いだったとしたら
いつ出会ったんだ?
もしかして、俺と出会う前?
いや、考えるのはやめよう
これからもいつも通り接すればいいんだから
俺は無理やり気持ちを切り替え
考えるのをやめた
この突然現れた転校生、相川竜と俺が
ライバル同士になるなんて
この時の俺は知らなかった
家に着くと、リビングから
いい匂いが漂ってきた
今日の夜ご飯はカレーだな?
「あ、おかえり!二人一緒に帰ってくるなんて珍しいわね?」
「偶然会って、だから一緒に帰ってきた」
「そう。早く着替えておいで。ご飯できてるから!」
「はーい」
俺は二階にある自分の部屋へ
向かった
「…あ、お前何やってんだよ」
「お?!兄ちゃんおかえりー!」
俺の部屋にいたのは、弟の歩
こいつはいつも俺の部屋にいる
「また、勝手に入りやがって…つかもう飯だぞ」
「お?!マジ!?」
「嘘ついてどーすんだよ」
歩は今年受験生の中学3年生
こいつは俺に性格も何もかも似ている
「…おーい!兄ちゃん行かねぇの?」
「あ、あぁ。今行く」
俺は急いで着替え
リビングへと向かった
「…つかさ、兄ちゃんがこんな時間まで出歩いてたなんて珍しいよな」
「今日だけだよ、今日だけ」
「へぇー…もっと遊べばいいのに。もったいない」
「俺はお前と違って遊び人じゃねぇんだよ」
「何だよそれ!」
すぐムキになる所が
俺たち三兄弟全員似ている
兄ちゃんも俺も歩も
子どものように、すぐムキになる
「はいはい、喧嘩しなーいの!」
「…喧嘩してねぇし」
最近は兄ちゃんが大人になったせいか
あまり兄ちゃんと喧嘩しなくなった
「…そーいやお前、どこの高校行くんだ?」
まさか俺と同じところに来ねぇよな?
つか来んなよ?
「え?まだ考えてないけど…」
「…そうか。まぁゆっくり考えりゃいいさ」
俺の高校以外でな
別の高校に行けよ、歩くん
俺はそんなどうでもいい事を考えながら
楓夏と相川の事も考えていた
あいつら今日知り合ったばっかだってのに
随分仲良くなったもんだな
進展早くねぇか?
まさか知り合いだったとか?
でも、知り合いだったとしたら
いつ出会ったんだ?
もしかして、俺と出会う前?
いや、考えるのはやめよう
これからもいつも通り接すればいいんだから
俺は無理やり気持ちを切り替え
考えるのをやめた
この突然現れた転校生、相川竜と俺が
ライバル同士になるなんて
この時の俺は知らなかった

