昼休みになり俺は楓夏の元へ向かった
これは俺にとって日課になっていた
いつも昼は一緒に食ってる
何かカップルみたいで、俺は幸せだった
「楓夏〜!昼飯食おうぜ〜!」
俺はいつものように教室のドアから
楓夏に声をかけた
だけど、いつもいるはずの楓夏が
今日はいなかった
「あれ…どこ行ったんだ?あいつ」
購買にでも飯買いに行ったか?
いや、それはないな
あいつは毎朝ちゃんと自分で
弁当を作ってるし
うーん…どこ行ったんだろ
「あれ?朝倉くんじゃん、どうしたの?」
「あ、井上。ちょうどよかった楓夏どこ行ったか知らね?」
こいつは井上花音
楓夏のクラスメイトであり親友
「ふう?ふうなら相川くんと一緒に屋上に行ったよ」
「……え?それマジ?」
「嘘ついてどーするの」
相川と屋上で仲良く飯食ってんのか?
俺より相川をとったってか?
でも、楓夏の事だしな…
転校してきたばっかの相川を気遣ったのかもしれない
あいつは優しすぎるくらい優しいから
「…はぁ…分かった。じゃあ俺教室戻るわ」
「え?いいの?いつもふうと一緒に食べてるのに」
「その当の本人がいないんじゃ、仕方ねぇだろ」
「…そっか…ふうに伝えとくよ」
「おう、さんきゅ!」
本当は楓夏と一緒に食いたかったけど
こればっかりは仕方ねぇよな
今日は我慢するか
「…俺も混ぜろよ」
「え?どうしたの、雄。ふうちゃんと食べなくていいの?」
「楓夏、相川と飯食ってるんだとさ。だから帰ってきた。教室にもいなかったしな」
「なるほどねぇ。雄くん敗れたり」
「はいはい、俺の負けでございやす」
俺、相川に負けたのか?
いや、そう考えるのはまだ早い
楓夏の性格はよく分かってる
かなりのお人好しって事も
「おーい、雄くーん。大丈夫かー?」
「え?あ、うん。大丈夫大丈夫!」
俺は明るく振る舞ったが
内心2人の事が気になって仕方がなかった
「あ!雄、楓夏ちゃんだよ!」
「え?!どこ?!」
「さっき廊下通ったから、教室に帰ったんじゃない?」
俺は真琴のその言葉を聞き
教室を飛び出した
楓夏は教室にいた
だが、やはり隣には相川がいて
楽しそうに話していた
これ、俺話しかけない方がいい感じ?
完全に俺、邪魔だよな
やっぱり帰るか…
そう思い、引き返そうとした時
「雄!」
聞き覚えのある声が
俺の足を止めた
俺の名前を呼んだのは
「楓夏…」
楓夏だった
俺の大好きな笑顔でこちらを見ていた
「何で帰ろうとしてたの?いつもなら話しかけてくるのに」
「あー…いや、だってさ。楽しそうに話してたから邪魔しない方がいいかなって思って」
「…そんな事ないよ!この子は今日転校してきた相川竜くん」
「相川竜です。よろしく」
相川はペコリと頭を軽く下げた
意外と礼儀正しいな、こいつ
「俺は朝倉雄。こちらこそよろしく」
俺も軽く自己紹介をした
俺、やっぱ帰っとけばよかった
何かこいつと肩並べるの
嫌なんだけど…
俺より身長高いくせに細い体
制服を着崩している感じが何とも言えない
イケメンオーラを解き放っていた
こりゃモテるわな…
俺は足元にも及ばねぇよ
「2人共、仲良くしてね!」
「…え?俺とこいつが?」
「もちろん!」
いやぁ、笑顔で言われても…
俺、こいつと関わりたくねぇんだけど…
「ふうがそう言うなら、俺はいいけど」
はい?ふう?え?何、お前ちゃっかり
名前で呼んじゃってる感じっすか?
しかもふうだと?!
はぁ…何かもうこの場から立ち去りたい
「ったく、しゃーねぇな!楓夏がそう言うなら俺もいいよ」
俺は得意の笑顔でそう言った
まぁ、深く関わらなければいいだけの話しだし
「本当?!よかった…」
安心したように息を吐く楓夏は
とてつもなく可愛かった…
「ははっ!ふう可愛い」
そう言いながら相川は
楓夏の頭を撫でた
「なっ?!」
俺は驚きのあまり声が出てしまった
え?何これ…俺ですらやった事ねぇのに
先こされた…!
「…もういいか?俺、そろそろ教室戻るけど」
嫉妬心からか、少し声がいつもより
低くなってしまった
「あ、うん!ごめんね、呼び止めたりして」
「いや、全然大丈夫だって!気にすんな!じゃあな」
俺は出来る限り明るく振る舞い
自分の教室へ戻った
これは俺にとって日課になっていた
いつも昼は一緒に食ってる
何かカップルみたいで、俺は幸せだった
「楓夏〜!昼飯食おうぜ〜!」
俺はいつものように教室のドアから
楓夏に声をかけた
だけど、いつもいるはずの楓夏が
今日はいなかった
「あれ…どこ行ったんだ?あいつ」
購買にでも飯買いに行ったか?
いや、それはないな
あいつは毎朝ちゃんと自分で
弁当を作ってるし
うーん…どこ行ったんだろ
「あれ?朝倉くんじゃん、どうしたの?」
「あ、井上。ちょうどよかった楓夏どこ行ったか知らね?」
こいつは井上花音
楓夏のクラスメイトであり親友
「ふう?ふうなら相川くんと一緒に屋上に行ったよ」
「……え?それマジ?」
「嘘ついてどーするの」
相川と屋上で仲良く飯食ってんのか?
俺より相川をとったってか?
でも、楓夏の事だしな…
転校してきたばっかの相川を気遣ったのかもしれない
あいつは優しすぎるくらい優しいから
「…はぁ…分かった。じゃあ俺教室戻るわ」
「え?いいの?いつもふうと一緒に食べてるのに」
「その当の本人がいないんじゃ、仕方ねぇだろ」
「…そっか…ふうに伝えとくよ」
「おう、さんきゅ!」
本当は楓夏と一緒に食いたかったけど
こればっかりは仕方ねぇよな
今日は我慢するか
「…俺も混ぜろよ」
「え?どうしたの、雄。ふうちゃんと食べなくていいの?」
「楓夏、相川と飯食ってるんだとさ。だから帰ってきた。教室にもいなかったしな」
「なるほどねぇ。雄くん敗れたり」
「はいはい、俺の負けでございやす」
俺、相川に負けたのか?
いや、そう考えるのはまだ早い
楓夏の性格はよく分かってる
かなりのお人好しって事も
「おーい、雄くーん。大丈夫かー?」
「え?あ、うん。大丈夫大丈夫!」
俺は明るく振る舞ったが
内心2人の事が気になって仕方がなかった
「あ!雄、楓夏ちゃんだよ!」
「え?!どこ?!」
「さっき廊下通ったから、教室に帰ったんじゃない?」
俺は真琴のその言葉を聞き
教室を飛び出した
楓夏は教室にいた
だが、やはり隣には相川がいて
楽しそうに話していた
これ、俺話しかけない方がいい感じ?
完全に俺、邪魔だよな
やっぱり帰るか…
そう思い、引き返そうとした時
「雄!」
聞き覚えのある声が
俺の足を止めた
俺の名前を呼んだのは
「楓夏…」
楓夏だった
俺の大好きな笑顔でこちらを見ていた
「何で帰ろうとしてたの?いつもなら話しかけてくるのに」
「あー…いや、だってさ。楽しそうに話してたから邪魔しない方がいいかなって思って」
「…そんな事ないよ!この子は今日転校してきた相川竜くん」
「相川竜です。よろしく」
相川はペコリと頭を軽く下げた
意外と礼儀正しいな、こいつ
「俺は朝倉雄。こちらこそよろしく」
俺も軽く自己紹介をした
俺、やっぱ帰っとけばよかった
何かこいつと肩並べるの
嫌なんだけど…
俺より身長高いくせに細い体
制服を着崩している感じが何とも言えない
イケメンオーラを解き放っていた
こりゃモテるわな…
俺は足元にも及ばねぇよ
「2人共、仲良くしてね!」
「…え?俺とこいつが?」
「もちろん!」
いやぁ、笑顔で言われても…
俺、こいつと関わりたくねぇんだけど…
「ふうがそう言うなら、俺はいいけど」
はい?ふう?え?何、お前ちゃっかり
名前で呼んじゃってる感じっすか?
しかもふうだと?!
はぁ…何かもうこの場から立ち去りたい
「ったく、しゃーねぇな!楓夏がそう言うなら俺もいいよ」
俺は得意の笑顔でそう言った
まぁ、深く関わらなければいいだけの話しだし
「本当?!よかった…」
安心したように息を吐く楓夏は
とてつもなく可愛かった…
「ははっ!ふう可愛い」
そう言いながら相川は
楓夏の頭を撫でた
「なっ?!」
俺は驚きのあまり声が出てしまった
え?何これ…俺ですらやった事ねぇのに
先こされた…!
「…もういいか?俺、そろそろ教室戻るけど」
嫉妬心からか、少し声がいつもより
低くなってしまった
「あ、うん!ごめんね、呼び止めたりして」
「いや、全然大丈夫だって!気にすんな!じゃあな」
俺は出来る限り明るく振る舞い
自分の教室へ戻った

