次の日、俺はただ1人
学校に向かって歩いていた

楓夏の家には行っていない
何となく会いたくなかった


昨日、俺は泣きながら
いろいろな事を考えた

そして、俺は決めた
楓夏に告白すると

結果は見えてるけど
後悔だけはしたくないから

だから俺は、フラれる覚悟で
楓夏に告白する


俺の気持ちだけでも
伝わってほしい

俺がどれだけお前のことが好きかって事を
分かってほしい

竜に先こされないようにしねぇとな
竜より先に俺がコクってやる

そんな事を考えながら
俺は学校へと向かった


学校に着き、玄関に向かう
するとそこに、愛斗がいた

「よっ!おはよ!」

「ゆ、雄…おはよ」

いきなり俺に名前を呼ばれて驚いたのか
愛斗は目を見開いていた

そりゃそーだよな…
昨日早退したし


「お前、もう大丈夫なのか?」

「…おう!大丈夫大丈夫!」

俺はとびっきりの笑顔でそう言った
その笑顔に安心したのか、愛斗も笑っていた

「教室行こーぜ!」

「お、おい!ちょっと待てよ!」

愛斗の声も無視して
俺は教室に向かって走った


本当は、楓夏と竜が来る前に
あの場から立ち去りたかったんだ

結局…俺は弱いままだった

こんな調子で大丈夫かな、俺
ちゃんと楓夏に告白出来んのかな…


教室に向かって走りながら
俺は、そんな事を考えていた