「…お前、どこ行くんだよ」
「見りゃ分かんだろ。帰るんだよ」
俺はいつもより低い声で
竜に言った
「何で、帰るんだよ」
「…別に。理由はねぇけど」
「何で昼休み屋上に来なかったんだよ」
「寝てたんだよ。何せ寝不足でな」
俺は鼻で笑った
本当は行ったけど、それはあえて言わなかった
「…ふう。心配してたぞ?お前の事」
「あっそ。そりゃどーもって楓夏に言っといて」
「何だよそれ」
今は楓夏の話をしてほしくない
竜とも話したくないんだよ…
だから早く…帰らせてくれ…
じゃないと俺…自分をコントロール出来ねぇよ…
「…よかったなぁ?俺が来なかったおかげで2人っきりで昼休み過ごせたんだぜ?感謝しろよ」
「…何で感謝しなきゃなんねぇんだよ。別に2人っきりになりたかったとか、そんなんじゃねぇから」
「あっそ…もういいか?帰っても」
俺は靴を履き替え
玄関を出ようとした
「逃げんのか、またそうやって。俺とふうから」
「………………」
「お前って、強い奴だと思ってた。でも違ったわ。お前は弱いよ、ふうよりもな」
「……言いたい事はそれだけか?」
俺は自分でもびっくりするような低い声で
竜に言った
「…あぁ…」
「…じゃあな」
俺はそう吐き捨て
学校をあとにした
帰りながら俺は泣いた
泣きながら走った
何度か足が絡まってこけたが
そんなの気にせず、ただただ走った…
顔は涙でぐちゃぐちゃで
肘や膝は傷だらけになっていて
制服にまで血がついている
あーあ…制服汚しちまったな…
そんな事を頭のどこかで考えながら
俺は家に向かって走った
「見りゃ分かんだろ。帰るんだよ」
俺はいつもより低い声で
竜に言った
「何で、帰るんだよ」
「…別に。理由はねぇけど」
「何で昼休み屋上に来なかったんだよ」
「寝てたんだよ。何せ寝不足でな」
俺は鼻で笑った
本当は行ったけど、それはあえて言わなかった
「…ふう。心配してたぞ?お前の事」
「あっそ。そりゃどーもって楓夏に言っといて」
「何だよそれ」
今は楓夏の話をしてほしくない
竜とも話したくないんだよ…
だから早く…帰らせてくれ…
じゃないと俺…自分をコントロール出来ねぇよ…
「…よかったなぁ?俺が来なかったおかげで2人っきりで昼休み過ごせたんだぜ?感謝しろよ」
「…何で感謝しなきゃなんねぇんだよ。別に2人っきりになりたかったとか、そんなんじゃねぇから」
「あっそ…もういいか?帰っても」
俺は靴を履き替え
玄関を出ようとした
「逃げんのか、またそうやって。俺とふうから」
「………………」
「お前って、強い奴だと思ってた。でも違ったわ。お前は弱いよ、ふうよりもな」
「……言いたい事はそれだけか?」
俺は自分でもびっくりするような低い声で
竜に言った
「…あぁ…」
「…じゃあな」
俺はそう吐き捨て
学校をあとにした
帰りながら俺は泣いた
泣きながら走った
何度か足が絡まってこけたが
そんなの気にせず、ただただ走った…
顔は涙でぐちゃぐちゃで
肘や膝は傷だらけになっていて
制服にまで血がついている
あーあ…制服汚しちまったな…
そんな事を頭のどこかで考えながら
俺は家に向かって走った

