そしてホームルームが終わり
俺は隣のクラスに向かった
転校生を見るため
そして、楓夏に会うため
「何してんの?雄」
「あ、愛斗!ちょうどよかった、一緒に転校生見に行こうぜ」
「お?珍しいなお前が他人に興味示すなんて!」
転校生くらい気になるっての
今回は楓夏のクラスって事があるからだけど
教室を覗くと
一つの机に女子の大群が出来ていた
「あそこだな…すげぇモテてんじゃん」
「絶対イケメンだな、あれは」
俺は愛斗とそんな会話をしながら
教室を覗いていた
すると女子の大群のわずかな隙間から
転校生らしき奴の顔が見えた
「うわぁ…すげぇイケメン…」
「え?!見えたのか?!」
「一瞬だけな…すげぇイケメンだったよ」
落ち着いた雰囲気にセットされた黒髪
顔のパーツ全てが整っていて
見るからにイケメンオーラ満載だ
しかも…多分あいつの隣の席楓夏だ…
多分だけど、楓夏らしき人が見えた
いや、あれは確かに楓夏だ
これ、俺やばいパターンじゃね?
楓夏が隣の席って事は教科書見せてやったり
校内案内したりする訳だろ?
それがきっかけで仲良くなり
それからお互いを知り恋に落ちる…
「シナリオが出来ちったよ」
「え?何、シナリオって?」
もし楓夏があいつに恋をしたとして
俺に勝ち目はない
はぁ…俺の10年以上に渡った恋に
ついに幕を閉じるのか
「はぁ…」
俺は少し憂鬱な気分のまま
自分の教室へと戻った
「あ、雄!転校生見てきたの?」
「…イケメンだったよ。つか俺らのクラスの女子もほとんど見に行ってるじゃん」
「モテモテだね、竜くん」
「あぁ、そうだな…って誰?竜って」
「転校生の名前だよ!入手しちゃいました!」
こいつは何なんだ
入手しちゃいましたってどこから?
本人に直接聞いたのか?
「転校生の名前は、相川竜くんだよ」
「へぇ、相川竜か…」
まぁ、まだ転校初日だし
好きになるなんて事はねぇだろ
考えすぎはよくねぇよな
俺は少し自分を落ち着かせるため
いつものように窓の外を眺めた
俺は隣のクラスに向かった
転校生を見るため
そして、楓夏に会うため
「何してんの?雄」
「あ、愛斗!ちょうどよかった、一緒に転校生見に行こうぜ」
「お?珍しいなお前が他人に興味示すなんて!」
転校生くらい気になるっての
今回は楓夏のクラスって事があるからだけど
教室を覗くと
一つの机に女子の大群が出来ていた
「あそこだな…すげぇモテてんじゃん」
「絶対イケメンだな、あれは」
俺は愛斗とそんな会話をしながら
教室を覗いていた
すると女子の大群のわずかな隙間から
転校生らしき奴の顔が見えた
「うわぁ…すげぇイケメン…」
「え?!見えたのか?!」
「一瞬だけな…すげぇイケメンだったよ」
落ち着いた雰囲気にセットされた黒髪
顔のパーツ全てが整っていて
見るからにイケメンオーラ満載だ
しかも…多分あいつの隣の席楓夏だ…
多分だけど、楓夏らしき人が見えた
いや、あれは確かに楓夏だ
これ、俺やばいパターンじゃね?
楓夏が隣の席って事は教科書見せてやったり
校内案内したりする訳だろ?
それがきっかけで仲良くなり
それからお互いを知り恋に落ちる…
「シナリオが出来ちったよ」
「え?何、シナリオって?」
もし楓夏があいつに恋をしたとして
俺に勝ち目はない
はぁ…俺の10年以上に渡った恋に
ついに幕を閉じるのか
「はぁ…」
俺は少し憂鬱な気分のまま
自分の教室へと戻った
「あ、雄!転校生見てきたの?」
「…イケメンだったよ。つか俺らのクラスの女子もほとんど見に行ってるじゃん」
「モテモテだね、竜くん」
「あぁ、そうだな…って誰?竜って」
「転校生の名前だよ!入手しちゃいました!」
こいつは何なんだ
入手しちゃいましたってどこから?
本人に直接聞いたのか?
「転校生の名前は、相川竜くんだよ」
「へぇ、相川竜か…」
まぁ、まだ転校初日だし
好きになるなんて事はねぇだろ
考えすぎはよくねぇよな
俺は少し自分を落ち着かせるため
いつものように窓の外を眺めた

