俺は教室へと戻ってきた
泣いている顔を隠すように
俺は教室に入るなり
自分の席に座り、机に顔を伏せた
「…雄?どうしたの?」
真琴が話しかけてきたが
俺は無視をした
今は誰とも話したくない
俺のことはほっといてくれ…
ごめんな、真琴
「…真琴。そっとしといてあげよう」
「…うん…分かった…」
愛斗は気づいていたのか
何も聞いてこなかった
俺は誰にも気づかれないように
声を押し殺して泣いた…
さっきの出来事を消し去るかのように
俺は泣いた
忘れよう、あんな出来事
頭の中から消してしまいたい…
好きだよ…楓夏
大好きなんだよ…お前のことが
なのに何で…お前は…
俺の思いに気づいてくれないんだ…
そんな事考えたって無駄なのに
分かってるけど考えてしまう
俺の思いは楓夏に届く事はない…
こんなに思い続けてきたのに…
俺は楓夏の心を手に入れることが
出来なかった…
「…くそ…っ!」
俺は小さな声で呟いた
誰にも聞こえてない事を願って…
その時、誰かに肩を叩かれた
でも俺は、顔をあげたくなくて無視をした
「…雄…ふうちゃんだよ」
「……………」
俺の肩を叩いた人物は愛斗だった
でも俺は、楓夏に会いたくない
だから無視を続けた
すると愛斗は諦めたのか
足音が遠ざかっていった
「…ごめん…ふうちゃん。雄疲れてるみたい」
「…そっか…じゃあ私帰るね」
「………ふう。悪いけど先に帰っといて」
「…分かった…じゃあね」
楓夏だけ先に帰して
一体何のつもりだ、竜
まさかバレてる?
まぁ…どーでもいいけど…
「高梨…だっけ?雄、本当に寝てんの?」
「…あぁ、ぐっすりだよ。4時間目からな」
「……そうか。じゃあ起きたら伝えといてくれ。放課後屋上に来いって」
「…多分、雄は行かないと思うけど。まぁ一応伝えとくよ」
「………あぁ、よろしく」
そう言って竜は教室へと戻っていった
何だよ、呼び出しかよ…
その前に俺帰ろうかな
何か、今はあいつらに会いたくねぇし…
そう思い、俺は顔をあげた
そしてカバンを持ち、立ち上がった
「……雄?帰んのか?」
「……………あぁ、先生に伝えといてくれ…じゃあな」
「お、おい!雄!」
俺は愛斗の顔を見ず、そう伝え
愛斗の呼びかけを無視し、教室を出た
そして、俺は楓夏のクラスの前を通り
生徒玄関に向かった
その時、後ろから
俺を呼ぶ声がした
「おい!雄!」
「……………」
振り向かなくても分かる
俺を呼んだのは竜だった
泣いている顔を隠すように
俺は教室に入るなり
自分の席に座り、机に顔を伏せた
「…雄?どうしたの?」
真琴が話しかけてきたが
俺は無視をした
今は誰とも話したくない
俺のことはほっといてくれ…
ごめんな、真琴
「…真琴。そっとしといてあげよう」
「…うん…分かった…」
愛斗は気づいていたのか
何も聞いてこなかった
俺は誰にも気づかれないように
声を押し殺して泣いた…
さっきの出来事を消し去るかのように
俺は泣いた
忘れよう、あんな出来事
頭の中から消してしまいたい…
好きだよ…楓夏
大好きなんだよ…お前のことが
なのに何で…お前は…
俺の思いに気づいてくれないんだ…
そんな事考えたって無駄なのに
分かってるけど考えてしまう
俺の思いは楓夏に届く事はない…
こんなに思い続けてきたのに…
俺は楓夏の心を手に入れることが
出来なかった…
「…くそ…っ!」
俺は小さな声で呟いた
誰にも聞こえてない事を願って…
その時、誰かに肩を叩かれた
でも俺は、顔をあげたくなくて無視をした
「…雄…ふうちゃんだよ」
「……………」
俺の肩を叩いた人物は愛斗だった
でも俺は、楓夏に会いたくない
だから無視を続けた
すると愛斗は諦めたのか
足音が遠ざかっていった
「…ごめん…ふうちゃん。雄疲れてるみたい」
「…そっか…じゃあ私帰るね」
「………ふう。悪いけど先に帰っといて」
「…分かった…じゃあね」
楓夏だけ先に帰して
一体何のつもりだ、竜
まさかバレてる?
まぁ…どーでもいいけど…
「高梨…だっけ?雄、本当に寝てんの?」
「…あぁ、ぐっすりだよ。4時間目からな」
「……そうか。じゃあ起きたら伝えといてくれ。放課後屋上に来いって」
「…多分、雄は行かないと思うけど。まぁ一応伝えとくよ」
「………あぁ、よろしく」
そう言って竜は教室へと戻っていった
何だよ、呼び出しかよ…
その前に俺帰ろうかな
何か、今はあいつらに会いたくねぇし…
そう思い、俺は顔をあげた
そしてカバンを持ち、立ち上がった
「……雄?帰んのか?」
「……………あぁ、先生に伝えといてくれ…じゃあな」
「お、おい!雄!」
俺は愛斗の顔を見ず、そう伝え
愛斗の呼びかけを無視し、教室を出た
そして、俺は楓夏のクラスの前を通り
生徒玄関に向かった
その時、後ろから
俺を呼ぶ声がした
「おい!雄!」
「……………」
振り向かなくても分かる
俺を呼んだのは竜だった

