失恋歌

あの日から1週間がたった
俺の体調は順調に回復していき

もうすっかりよくなった

あれから楓夏は
俺の体調を気にしてくれている

そんな楓夏の優しさが
俺はすごく嬉しかった

そして俺と楓夏は授業をサボり
屋上で話していた

「もう、無理しちゃダメだよ?」

「おう!」

俺が笑顔でそう言うと
楓夏は安心したように笑った

「やっぱりお前は、そうやって笑ってた方がいいよ」

「え?」

「俺は楓夏の笑顔、好きだよ?」

初めて楓夏に好きって言った気がする
でも、これは告白じゃない

「え?あ、うん!ありがと!」

楓夏は顔を真っ赤にして
そう言った

その仕草さえも愛しく感じて…
気を抜くと抱きしめてしまいそうになる

俺はそれをグッとこらえた


「私も、雄の笑顔好きだよ?」

「………え?!」

楓夏は少し照れくさそうに
俺に言った

何この可愛い生き物…
俺の理性が持たねぇっての…

「だから、雄には…笑っててほしいの。雄の笑顔見ると不思議と元気が出るから…」

「…楓夏…ありがとな」

楓夏のためにも俺は笑う
それで楓夏が喜んでくれるなら…

俺は何度でも君のために
笑い続ける

君の好きな俺でいたいから

「よし!俺、楓夏のために笑うって決めた!」

「え?」

「楓夏の前ではいつでも笑顔でいるよ」

「……雄…ありがとね」

「いいっていいって!」


少しでも君の気を引きたくて…
俺に振り向いてほしくて…

俺はこの思いが楓夏に届くように
心の中で祈った