昼休みになり
俺は特にする事もないため
屋上へとやってきた
だけどそこには先客がいた
「…相川…」
そう、そこにいたのは相川だった
楓夏と一緒かと思ったが楓夏はいなかった
「…あ、朝倉。何してんの?」
「いや、お前こそ何してんだよ」
「俺は別に何もしてねぇけど。ただ屋上は俺のお気に入りの場所だから来ただけ」
「…楓夏は?」
いつも2人で昼飯食ってるんじゃなかったのか?
「ふう?ふうなら教室にいるけど、会いに行けば?」
「…そうか。何で今日は一緒じゃねぇんだよ」
「別に深い意味はないね」
屋上のフェンスにもたれながら
相川は言った
「…つか、最近俺らの教室に来なくなったよな?」
「…だから何だよ」
誰のせいだと思って
まさか自分のせいだなんて思っちゃいねぇよな
「いや、別に」
「じゃあ、聞くなよ」
何かこいつと話してるとイラつくんだよな
よく楓夏耐えれるな
「…まぁ、そんなイライラすんなって。仲良くしようぜ」
「…とか言って。仲良くするつもりねぇんだろ?」
「いや、あるよ。ふうにも言われたし」
「…じゃあ、その楓夏に言われなかったら?」
「…さぁな。それは分かんねぇけど」
「お前、楓夏の何なんだよ」
俺は勢いでそう口走ってしまった
だけど、すぐ我に返り
「あ、いや…今のは忘れてくれ」
相川にそう言った
しばらく沈黙が続いた後、相川が口を開いた
「…俺の…初恋の人だよ」
「…………え?」
初恋の人?楓夏が?
俺と一緒なのか、こいつ
「ふうは俺の初恋の人なんだ」
「…いつから?」
「小6の時から。学校は違ったけど家が近かったんだ。それで遊んだりしてた」
知らなかった
そりゃ俺が知らない訳だ…
愛斗の言ってた通り
俺の知らない所で2人は出会ってたんだ
「…そうか。だからあんなに仲良さそうに話してたんだな」
「まさかふうがいるなんて思わなくて、すげぇびっくりした。でもちゃんと俺の事覚えててくれてて、嬉しかったんだ」
相川は本当に嬉しそうに笑っていた
こいつでも笑う事あるんだな
「…ふうと再会して気づいた。俺はまだふうの事が好きだって。あの時からずっと…俺はふうが好きなんだって」
「…楓夏は知ってるのか?お前の気持ち」
「いや、知らない。でも近いうちに話すよ」
「……そうか。届くといいな」
本当はそんな事これっぽっちも思ってない
何でこんな事言ったんだ、俺
「…お前こそ、ふうの何なんだよ」
「俺は…ただの幼なじみだよ」
俺と楓夏はただの幼なじみ
でも俺にとって楓夏は…かけがえのない存在なんだ
相川と同じで
俺の初恋の人だから…
「幼なじみか…結構近い存在だよな」
「…さぁ、どうだかな」
近くなんかねぇよ…全然
むしろ遠い
近いようで本当は遠い存在なんだ
俺と楓夏は
「…お前と楓夏の方が近いんじゃないのか」
「さぁな」
少なくとも俺よりは近いと思う
今の俺は、楓夏からかなり離れてる
届かない…届かないんだよ
いくら手を伸ばしたって
楓夏には届かない…
俺は特にする事もないため
屋上へとやってきた
だけどそこには先客がいた
「…相川…」
そう、そこにいたのは相川だった
楓夏と一緒かと思ったが楓夏はいなかった
「…あ、朝倉。何してんの?」
「いや、お前こそ何してんだよ」
「俺は別に何もしてねぇけど。ただ屋上は俺のお気に入りの場所だから来ただけ」
「…楓夏は?」
いつも2人で昼飯食ってるんじゃなかったのか?
「ふう?ふうなら教室にいるけど、会いに行けば?」
「…そうか。何で今日は一緒じゃねぇんだよ」
「別に深い意味はないね」
屋上のフェンスにもたれながら
相川は言った
「…つか、最近俺らの教室に来なくなったよな?」
「…だから何だよ」
誰のせいだと思って
まさか自分のせいだなんて思っちゃいねぇよな
「いや、別に」
「じゃあ、聞くなよ」
何かこいつと話してるとイラつくんだよな
よく楓夏耐えれるな
「…まぁ、そんなイライラすんなって。仲良くしようぜ」
「…とか言って。仲良くするつもりねぇんだろ?」
「いや、あるよ。ふうにも言われたし」
「…じゃあ、その楓夏に言われなかったら?」
「…さぁな。それは分かんねぇけど」
「お前、楓夏の何なんだよ」
俺は勢いでそう口走ってしまった
だけど、すぐ我に返り
「あ、いや…今のは忘れてくれ」
相川にそう言った
しばらく沈黙が続いた後、相川が口を開いた
「…俺の…初恋の人だよ」
「…………え?」
初恋の人?楓夏が?
俺と一緒なのか、こいつ
「ふうは俺の初恋の人なんだ」
「…いつから?」
「小6の時から。学校は違ったけど家が近かったんだ。それで遊んだりしてた」
知らなかった
そりゃ俺が知らない訳だ…
愛斗の言ってた通り
俺の知らない所で2人は出会ってたんだ
「…そうか。だからあんなに仲良さそうに話してたんだな」
「まさかふうがいるなんて思わなくて、すげぇびっくりした。でもちゃんと俺の事覚えててくれてて、嬉しかったんだ」
相川は本当に嬉しそうに笑っていた
こいつでも笑う事あるんだな
「…ふうと再会して気づいた。俺はまだふうの事が好きだって。あの時からずっと…俺はふうが好きなんだって」
「…楓夏は知ってるのか?お前の気持ち」
「いや、知らない。でも近いうちに話すよ」
「……そうか。届くといいな」
本当はそんな事これっぽっちも思ってない
何でこんな事言ったんだ、俺
「…お前こそ、ふうの何なんだよ」
「俺は…ただの幼なじみだよ」
俺と楓夏はただの幼なじみ
でも俺にとって楓夏は…かけがえのない存在なんだ
相川と同じで
俺の初恋の人だから…
「幼なじみか…結構近い存在だよな」
「…さぁ、どうだかな」
近くなんかねぇよ…全然
むしろ遠い
近いようで本当は遠い存在なんだ
俺と楓夏は
「…お前と楓夏の方が近いんじゃないのか」
「さぁな」
少なくとも俺よりは近いと思う
今の俺は、楓夏からかなり離れてる
届かない…届かないんだよ
いくら手を伸ばしたって
楓夏には届かない…

