紅蓮の炎


さっきの北の叫び声を聞きつけ、ぎゃんぎゃん言い合っていたパンサーの連中が一斉にその口や行動をピタっと止めた。


「あーうん」

「そっかそっか」

「そーだね」

「うん、せやせや」

「あぁ」

ぶつぶつと、互いの顔を見合わせ呟いたかと思うと突然、
ふらぁ と立ち上がった。

完全に目が据わっている


『無いんなら狩ればいいんだよなぁ?』


猟奇的な笑みを浮かべる彼らの心の声がきこえたことに俺は…
そこで辺りを見回し、
俺だけでなく龍神連合の皆が俺と同じ顔をしているのに気づき、俺はどうしたらいいのか…
と思う。

そう思っている間に、大悟がふらっと集団から一歩手前に出て、北の方を見やる。
右手を真上に上げながら言葉を紡ぐ


「狩ろうやないかぁ~
あいつら金たんまり持ってるらしさかいになぁ」


最後にへらぁっと笑い、意思を持って腕を振り下ろした。

その瞬間-----







ダッッッッッ















地を蹴り、一斉に目にも止まらぬ速さで駆け出すパンサー。
その様は竜巻のように轟々としていた



「待たんか我えええぇええええぇぇぇぇぇえええええ!!!!!」

「その財布置いてったら見逃したるわ~っ」

「カードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカードカ」