「…俺たち別れよう。」

彼にそう伝えれたのは一週間前。
学生時代からの付き合いだったから
もう3年の付き合いだった。

「うん…ちょうど私もそう思ってた。」

その時は自分なりの強がりで
私たちはあっさり別れてしまった。
でも私はまだ彼が好きだから…
もう一度だけ彼の側にいたい…けど

『俺はお前に飽きたんだけど?』

現実は凄く無慈悲で、残酷だった。
…それから一週間、私は彼と初めて
出逢った桜の下に立ってる。

「はぁ…私ほんとに馬鹿だ。」

ここにいると思い出が溢れそうになる…
なのに来てしまう自分がいる。
心が痛くて、苦しくて、痛くて…