「アベケンってのはだなー、」 蒼佑に説明を始める透に、呆れた笑いをこぼしながら俺は思った。 高校に入ってできた友達が、こいつらでよかった。 そして何よりも、こいつらと友達になるきっかけ───バスケしててよかったと。