「そんで、部活のことなんだけど」
浩太がまたも聞きづらそうに口を開く。
だから、なんとなく浩太の言いたいことが分かった。
「続けるに決まってんだろ。バスケは普通に好きだし、中学と違って高校のバスケ楽しいから」
これは、本心だった。
夕美がいたからっていうのもあったかもしれないけど、高校でのバスケはレベルも高くて楽しい。
その俺の言葉を聞いて、三人はホッとしたような表情になった。
「さすがアベケン!!お前が同じチームになってくれて頼もしいよ!!」
バシッと肩を叩いた透に、
「そういやアベケンってなんだよ」
と蒼佑は今更のことを聞く。

