Dear:大切な君へ。


透と蒼佑は顔を合わせた途端、




「「あ、」」




とお互い声を漏らした。




そして、




「うおぉぉ!!蒼佑!!お前同じ学校だったのかよ!!!」




「そりゃこっちのセリフだ!!久しぶりだな!!」




熱い抱擁を交わした。




どうやら二人は中学の頃からの顔見知りだったらしく。




「透の奴、選抜の練習会で初めて俺と同じチームになった時緊張のしすぎで腹くだしてんの」




「ばっかお前、俺は繊細なんだぞ!!あんな見ず知らずの中でバスケすんのは緊張するに決まってんだろ!!」




どこからどう見ても繊細には見えない透は、大きく口を開けて笑った。