「ただいま、メアリー。
愛しのメアリー、どこにいるんだい。」
『アヴーグル!』
玄関の扉がゆっくりと開く
そして、愛しのアヴーグルが悪戯っ子のような表情をしてひょっこりと顔を出した
『アヴーグルったら!』
「ふふふ、今日は君にプレゼントがあるんだよ。
見てごらん。」
そういうと彼は隠していた手を私に見せる
『まぁ、それはなぁに?』
「甘くてとってもおいしいものだよ、メアリー。
君の美しい体型が歪まないかと心配で今まで躊躇してたんだが…今日は特別だよ、メアリー。」
『え?』
「今日は僕らが初めて出会った日だからね。」
彼はにっこり笑うと、可愛らしい包みを開けた
『まぁ、素敵!』
そこには三角のような形をしてキラキラと輝くイチゴが乗ったものがあった
『これはなぁに?』
「ケーキって言うんだよ。」
『けえき…?』

