「メアリー、愛しのメアリー。
どこにいるんだい?」
『私はここよ、アヴーグル。』
彼が私の名前を呼ぶ
あぁ、なんて幸せな生活なのだろう
私は彼と出会い、様々なことを学んだ
社会のことや、人間関係のこと
私は彼のおかげで人間らしくなれたのだ
「メアリー、行ってくるよ。
いい子にして待っているんだよ、メアリー。」
彼は毎朝仕事に出かける
彼は近くの『びょういん』のお医者さんらしい
お医者さんというのは、皆のびょうきを治してあげるすばらしい人だって聞いているわ
私の恋人さんはなんて素敵なんでしょう
「メアリー、いいかいメアリー。
誰が来ても、決してその仮面は外してはならないよ?
じゃあ、いってきます。」
私は仮面を少し持ち上げて、彼の頬にキスをした
すると彼は満足そうに笑い、車に乗って仕事ヘと向かった

