君がくれたもの



少し眠くなった私は、
寝て待つことにした。


.................。






「..きの、ゆきの」


ん?なに?気持ちよく寝てたのに...

誰かが体を揺らす感覚がして目が覚めた。

「やっと起きた。待たせてごめん」

目の前には、笑う春。


あぁ。デートの約束をしてたっけ。


『ごめんっ。行こっか。』


そう言い学校を出る2人。

並んで歩く。


無言。


さすがに無言はきつい。


せめて何か話してほしい...。


横にいる春をちらっと見ると
少しだけ顔が赤くなっていた。

どうしたんだろう?