君がくれたもの



そんな私も人を振ることにたいして
罪悪感がないわけじゃない。

少し暗くなった気持ちを
無理矢理 明るくしようと思い、

家に帰る途中 いつものアイス屋さんに
寄った。


お気に入りのクッキーアンドクリームを
買い、るんるんで帰っていた。


.....アイス、食べたい。


私は我慢出来ず、丁寧に袋から出し

『あーん..♪』

やっぱりおいしい。
二口目を食べようと思い、
アイスに視線を下げたその時

......ドンッ。

前から走って来た男の子にぶつかってしまった

『いった.....。』

「....うわ。」

うわ?うわって何よ。

そう思いながら眉をひそめて男の子を見た。


え。


かっこいい。


素直にそう思った。


二重で大きいけどきりっとした目。

スっと通っている形の良い鼻。

ちょっと薄いけど柔らかそうな唇。

そしてかるく茶色に染めている髪。

身長は180ちょいってとこ?

何この完璧な人。

つい見とれてしまった私。