あ、飛鳥の手だ。 飛鳥の匂いだ。 私がずっと求めていたものがそこにはあった。 飛鳥がこの世を去ったその日から私はただ時間が経つのを見ているだけだった。 それくらいショックだった。 ずっと飛鳥の死を受け入れることができなかった。 でも大学生になって新しい友達がたくさん出来て少しずつ切り替えられてきたのに また飛鳥が現れた。 私の人生は飛鳥に振り回されてばっかりだよ。