門をくぐってもう50メートルは歩いているんではないのか・・と思うほど廊下

が長く感じたのは私だけだろうか。少し緊張して手が汗ばんできた。そしたら

急に梨佳と響が止まったので少しつまずいた前を見てみるとそこには

大きな襖に雲の上に狐がいる絵があるところだった。

「雪音。今からおじい様に会いにいくよ。入ったら絶対にお辞儀して。おじい様が表をあげていいといったら顔を上げてね。じゃっ入るよ。」

『え!?どういうこと?ね・・』

そういっている間に襖は開き、私はわけがわからずに立ち尽くしていた。

襖が完全に開いて、見えてきた光景に私は驚いた。だって無理も無い。

いきなりしらない女に長刀を首に近ずけられたのだ。

『っっ!』「半妖。お前何者だ?名をなのれ」

その人は目から殺気があふれんばかりに出し、思わず唾を飲んだ。

梨佳と響をチラッと横目で見ると青ざめた顔をしてこちらをみている。

「・・・第76条。」

『え?』「部外者が主様に会うことを硬く禁んずる。」

『何言って・・』「逆らうなら排除せよ。」 ブンッ

長刀を私に振りかざし、もう諦めたときだった。

「黒狐。その手を下げい。」

「!!主様・・・」

そこには着物を着て煙管をくわえた成人くらいの男の人がいた。

「黒狐。下がれ」「な、こいつは」「下がれといっておる。」

「っっ。御意・・」

黒い煙を出し消えていった女の人。

「そこの者。黒狐が失礼した。名は?」

『あ、雪音。月影雪音です』

「お主が、小雪の娘か・・・あ、梨佳たちもう表をあげていいぞ」

「あー疲れたー。」

足が痺れただの言う梨佳たち。私は本題に入ろうとしたら・・・

『あ、あの私』「頭が高い!主様になんて失礼な・・・」

「はあ。黒狐!もうよいと言っておるだろう。いいのだ。我はこちらのほうが

気楽で助かるしな。」

怖いけど黒狐って人悪い人じゃなさそうだな・・・

「あ、忘れておった。雪音お前の力の事だよなどこから話すか・・・少し長くなるがいいか?」

『は、はい』

そういって話始めた梨佳のおじいさんの話を私は聞き始めたのだった。