『そもそも、なんで私の両親を知ってるの?!』

「言われたんだよ。お前の両親に‘時がきたら教えてやってくれ’ってさ」

「もう、妖怪たちにはこの事が洩れてるかもしれないから早くしないと雪音の命

が狙われ始めるかもしれない・・だから早く力を抑え方ができるようにならないと・・」

『待って。あんたたち力の抑え方なんてわかんの?』

「「分かるよ。」」

『!!なんで断言できんのよ』

「だって俺たちも半妖だもんな」

「雪音ほど厄介ではないけど、一応ね。」

『、は!?本当に?!なんの妖怪なの?』

「妖怪って言い方はあまり好きくない。半妖のほうがかっこいい。」

『あ、はい』

たまに響って子供っぽいよね、なんて思っていると梨佳が高々と挙手した。

「じゃあうちから。パパは妖狐でママは人間です。」

『変身できるの?』

少し好奇心で聞いてみると、

「いいけど約束してね?」

『は?なんの?』

「もう、作り笑いはしないでよね。これからは本当の笑顔が見たいから。」

『!き、気づいてたの?』

これはおどろいた。気づいてないのかと思ってたから

「当たり前じゃん。鼻が利くほうだからね。で?どうする」

『・・。分かった。努力はするから。』 

「イェイ☆決まりだねっ!じゃあいきまーす」

一瞬煙に消えたかと思うと可愛らしい兎になっていた。

『おぉーすごっ!』

また煙に消えたかと思ったら元にもどっていた。

「以上デス。」

「じゃあ、次は俺だね。お袋は鬼女で親父は人間。以上。」

『鬼女?』

「人間だけど呪術が使えるだけなんだけど鬼女って呼ばれてた。」

『じゃあ。響も呪いかけることできんの?』

「やった事ないけどできると思う。お袋も使ったことないみたいだけど。」

『すごい。けどちょっと怖い。』

「ってことで!紹介も終わったことだし、明日からちょうど春休みだから、力

を抑える特訓開始だね!」

『・・・りょ、了解。』

今日この時から私の人生は大きく変わっていっていったのだった。