想いと勇気とチョコレート



「そんなに思ってんのに、何で伝えられないかね」






 ……え?

「なんか、むしろあんたの意気地のなさが泣けてくるわ」

「る、るるるる琉梨ちゃん?!?!」

「“る”が多いけどね」


 お、思わず電柱に隠れてしまった
 (只今住宅地の道路)

 怖かった~
 突然すぎだよ。ビビるよ琉梨ちゃん



「あのぐらいで……
 って言うか、気付きなさいよ」

 そう言って
 私を呆れ顔で見ているのは琉梨ちゃん

 私の幼なじみで親友。なんだけど……


(それはムリだよ)

 琉梨ちゃんは影が薄い!

 超薄いから!!