漣さんと、 おねぇちゃんが付き合ってたなんて。 「おねぇちゃん、高校生の頃デートした?」 「うん。したかな。でも、雨ばっかりだったん だよね。いつも。」 「へぇー。」 あたしは、 なにげのないことしか聞けなかった。 「漣さんは、変わってない?」 「うーん。そうかな。すぐわかったし。」 二人の間にながれる 懐かしさにひどくやきもちを妬いた。