宿った命



〈・・・少しだけだぞ?あんまり深入りすると危ないからな〉


〈わかってるー!!じゃあまた後で!〉


ラックのわくわくした様子に圧され、リーフは一人、ぽつんと立っていた。
近くにいる修平をとりあえず見ていると、窓の外を見ていた修平が急に振り返った。


「あ・・・」


〈う・・・。まずい・・・〉


リーフが気付いた時にはもう、修平の目はリーフを捉えていた。


つかつかと歩み寄ってくる修平から目をそらさぬようリーフは数歩、後ろにひいた。


修平はリーフの顔をじっと見つめる。
リーフの尖った耳が次第に赤くなり、ついにリーフが口を開いた。


〈な、なんだよ!?ジロジロ見んなよ!!〉


「・・・もう1人はどうした?」


〈お前・・・!!びっくりしないのか!?〉


「そりゃびっくりはすっけどさぁ。・・・なーんかお前、可愛くねぇなぁ」


〈当たり前だ!別に可愛さなんて求めてねぇし〉


「あっちは可愛かったのに」


完全にからかわれていることに気付かないリーフは幼い子供のようにつっかかっていた。


〈ラックと一緒にすんな!〉


「へぇ。ラックっていうんだ?お前は?」


〈何でもいいだろ〉


「ふ~ん。あっそー」


〈・・・。・・・リーフ・・・〉


修平にじっと見つめられたリーフは口を尖らせて答えた。


名前を聞いた修平は口角を少し上げて笑った。