修平の強い思いが、ラックの魔力にのせられて大きな力となったのだ。 あの時修平が人間の姿に戻れたのはほんの少しの間だけだったが、 紗季は今でも覚えているという。 高校2年の冬に体験した出来事は薄れることなく、 紗季はあのバス停に毎年通い続けた。 雪の降る12月、 そこに大きな雪だるまと、愛おしい小さな雪ウサギを並べて・・・。 <完>