「いいと思うわ! 長編の場合、本当だったら“転”の部分に、他にもたくさんの問題や事件が出てくるんだけど、大きな核としては合格よ」

「やったぁ♪ 大事なことの、最後のひとつはなんですか?」

「それは……テーマよ」

「テーマ?」


テーマって、日本ケータイ小説大賞の『絆』とか、そんな感じかなぁ?

なんだか、難しいイメージ……。


「難しく考えなくてもいいの。読者にどんなことを伝えたいか、どんな気持ちになってほしいか、考えてみて?」

「はい! えっと、この作品は……素直に気持ち言うって大事なんだよ、ってことを伝えたいです。読んでくれた人には、胸キュンして、最後には幸せな気持ちになってほしいです!」

「すばらしいわね。恋愛モノや友情モノ、ファンタジーやホラーも含めて、どんなジャンルの作品でも、この3つはとても大事よ」


そうなんだ!


ピンクレーベルの作家を目指すコイチゴは、設定しか考えないことが多かったからなぁ。

これからは気をつけよう!