「設定は物語の大事な核になる要素よ」

「私も、設定が好きなお話は読みたくなります!」


でも、設定だけ考えて書きはじめても、つまずいちゃうことが多いんだよなぁ。


「 “設定”の他にあと2つ、大事なものがあるの。なんだと思う?」

「う~ん……ストーリーの流れですか?」

「正解! ひとつはストーリー。“起承転結”って聞いたことある? まずはざっくりでいいから、ストーリーを考えてみて」


“起承転結”かぁ。学校で習ったなぁ!

ストーリーの基礎となる4段階のことだよね。


「じゃあ……。

起:普段はクールな男の子が、主人公の女の子に対して、突然強引に『俺の女になれ!』と言う。

承:女の子はイヤがるけど、徐々に男の子の優しいところを知って、好きになっていく。

転:ライバルが現れて、ふたりはすれちがってしまう。

結:仲直りして、ラブラブになる!

……こんな感じで、どうですか?」