<<コイチゴが書いてみたよ★>>
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「次、図書委員をやりたい人」


多田くんの低い声が心地よくて、うっとりしながら頬杖をつく。

声もかっこいいなんて、完璧すぎるよ~。


窓の外に目を向けると、秋晴れの澄んだ青空が広がっていた。

ちょっとだけ涼しくなった風も気持ちいい。


う~~ん、なんだか眠く……なって……きた……。



「……さん! 秋姫さん!」


多田くんが私を呼んでる……?

そんなわけないか。きっと夢だよね……。


「秋姫さん!!」

「ふえっ!? はっ、はい!!」


怒鳴るような声が聞こえて、ぱちっと目を開けた。

げ、現実だったんだぁ~!


「HR中にうたた寝なんて、困ります。罰として……秋姫さんは、クラス委員の補助役に任命します」


そう言った多田くんは、少しだけニヤリと笑ったように見えた。


クラス委員の補助役!?

それっていったい、なにするの~!?

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