ハジメテノキモチ【短篇】




公園を出る間際、もう一度振り返る。



滑り台の階段を一生懸命登るマリちゃんに、こっそり手を振り。



「ありがと」



ちいさくつぶやき。



僕は家路を急いだ――











【終わり】