「じゃ、バレンタインは甘さ控えめのがいいね」 そう言って笑う私とは反対に、どこか冷めた目で私を見る秋斗。 「ん?なに?どうかした?」 その視線を疑問に思いそう聞くと、 「バレンタインなんかにうつつを抜かして、そんなので期末試験大丈夫なのか?」 と言ってきた。 その言葉に、ギクッとする私。 そう、バレンタインの翌週には期末試験がある。 「ま、まぁ…………なんとかなるでしょ」 そう言って苦笑いをすると、はぁ、とため息をついた秋斗。